趣旨

対称性は物理学の全ての分野で最も基本的な要素の一つで、素粒子から原子・分子・結晶に至る多様な体系の理解において常に重要な地位を占めてきました。中でも鏡映対称の欠如に伴うキラル対称性は、古くは酒石酸の旋光性やベータ崩壊におけるパリティ非保存に関して注目されましたが、近年においても新しい物質・材料の追求や新現象の発見や解釈に関連してリバイバルというレベルを超えて盛んに議論されています。今回取り上げた話題にもその多様性が良く反映されています。また、関連する電磁気学としても、伝統的な理論を微視的・巨視的レベルで精密化した形式の他に「創発電磁場」という新概念を前面に押し立てた一般的形式による議論が盛んになっていますが、それら二形式の相互関係をより深く理解することもこの研究会の重要な課題です。



アブストラクト集を追加しました(PDF)

日程・開催場所

日程: 2016年11月18日(金)〜20日(日)
場所: トヨタ産業技術記念館(名古屋市)


arrow-blue-right大きな地図で見る